2015年06月19日

米国で新種合成麻薬「フラッカ」が蔓延 ドラッグというより『毒』 流入元は中国か

新種の合成麻薬「フラッカ」が米国で急速に蔓延(まんえん)し、幻覚作用による逮捕者が続出している。米検察当局と麻薬取締局(DEA)などは18日、南部フロリダ州でフラッカを販売目的で所持していた男3人を訴追したと発表した。安くて、幻覚作用の持続時間が長いのが特徴。専門家は「コカインよりも危険」と指摘する。DEAは流入元は中国との見方を示している。

フラッカは、スペイン語の俗語で「美しい女性」の意味。中枢神経に強い興奮作用をもたらす「α−PVP」が主成分だ。α−PVPは日本の厚生労働省も「麻薬指定」している。粉末を口の中で溶かして飲むほか、パイプによる吸引などによって摂取する。体温が40度以上に上昇するとされ、幻覚症状などが3日以上、常習者だと約2週間も続くという。「ドラッグというより『毒』」と指摘する専門家もいる。

フロリダ州では最近、人に追いかけられる幻覚症状に陥り、警察署のドアを蹴ってガラスを割ったホームレスの男(50)や、「犬に追いかけられている」といって全裸で街中を走っていた男(27)、「私は悪魔だ」と叫びながら全身血だらけの全裸で走り回っている少女(17)が逮捕された。

1回の使用量だと、3ドル(約370円)程度でコカインなどと比べて格段に安い。ホームレスや未成年にも購入できる金額で、犯罪の温床になる懸念がある。
posted by いまどき at 21:52| Comment(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。