相模原身元不明遺体 東京で不明の母子か 元交際相手の男らを逮捕

約２年前から東京都新宿区の女性＝当時（２５）＝と長男＝同（７）＝が行方不明になり、警視庁捜査１課が相模原市の墓地で女性とみられる遺体の一部を発見。捜査１課は２５日、死体遺棄容疑で、この女性の交際相手だった東京都渋谷区上原、飲食店アルバイト、佐藤一麿（かずまろ）（２９）と、静岡県富士市今宮、農業、秋山智咲（ちさき）（２３）の両容疑者を逮捕した。

捜査１課によると、佐藤容疑者は容疑を認め、秋山容疑者は「（佐藤容疑者から）手伝ってほしいと言われた」と供述。同課は、佐藤容疑者が事件を主導したとみて調べるとともに、長男も近くに埋められている可能性があるとみて捜索を続ける。

逮捕容疑は平成２５年７月１９日ごろ、氏名不詳の遺体を東京都世田谷区北沢の集合住宅から相模原市緑区の墓地までレンタカーで運び、埋めたとしている。

捜査１課によると、母子は平成２５年ごろに行方が分からなくなり、２６年１２月に親族が警視庁に届け出た。捜査１課は今月２４日、秋山容疑者の供述に基づき墓地の敷地内を捜索。同日午後９時ごろ、ブルーシートに包まれた成人とみられる頭の一部を発見した。

佐藤容疑者は女性と交際していた時期に秋山容疑者とも交際していたとみられる。捜査１課は２５日、佐藤容疑者宅などを家宅捜索。佐藤容疑者らが母子の不明の経緯についても知っているとみて、さらに詳しく事情を聴く。