2015年06月26日

【新宿母子不明事件】 不明の長男の生存確認は8年前 小学校に入学や健診記録なく 秋山容疑者も「知らない…」

相模原市の墓地から阿部由香利さんの遺体が見つかった事件では、一緒に行方不明になっている長男=母の失踪当時(7)=の所在が依然として分かっていない。佐藤一麿容疑者や秋山智咲容疑者の供述からも、阿部さんについての供述はあるが、長男についての供述は得られていない。長男は現在小学3年生に当たるが、小学校に入学した形跡はなく、健康診断の記録も乳児期以降はない。長男は2年前の阿部さん失踪以前に所在不明になっていた可能性もある。

26日に会見した東京都新宿区によると、長男の姿を最後に確認できたのは、都内の祖父母宅を訪れた平成19年9月。祖母が区に「姿を見た」と説明したという。当時は1歳5カ月だったとみられる。

乳幼児健診は生後10カ月の時までは受診した記録があるが、それ以降の受診の確認が取れていないという。

阿部さんと長男が同区に転居してきたとされるのは22年10月。長男に保育施設での在籍歴はなく、24年11月の小学校入学前の健康診断も受診しなかったため、区では自宅マンションを複数回訪問したが、連絡が取れなかった。

長男は25年2月の小学校の新入生説明会も欠席。4月の入学式にも姿を見せなかった。この年の7月19日ごろには、逮捕された佐藤容疑者らが阿部さんの遺体を墓地に埋めたとみられる。

区は長男の安否が1年以上確認できないとして26年3月、学籍簿から削除。7月には長男の祖父母に「お孫さんが通学していない」と連絡し、11月に警視庁に情報提供した。

捜査関係者によると、佐藤容疑者は「墓地には阿部さんの遺体だけを埋めた」などと供述。秋山容疑者も長男の所在について「知らない」などとしているという。

捜査1課は今年6月24日の捜索で阿部さんの遺体を発見。25日午後の本格捜索で遺体を掘り起こし、近くに長男がいる可能性があるとみて26日も続けたが、長男の手がかりは見つからず、捜索は同日で打ち切られた。

また、区が26年7月に阿部さんのマンションの管理会社に問い合わせた際、家賃が支払われていたことが確認された。阿部さんが埋められたとみられる時期以降、約1年間にわたって入金があったことになり、捜査1課が事件との関連を詳しく調べている。

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posted by いまどき at 22:49| Comment(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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