無事保護されたが１カ月何を…福島中２女子「行方不明」の謎

急展開だ。先月２４日から行方不明になり、ワイドショーで大騒ぎとなった福島・郡山第七中２年の佐藤愛さん（１３）が２０日、県警郡山署に保護された。

「愛さんは午後２時ごろに郡山署を訪れ、『自分の意思でタクシーでひとりで来た』などと話したそうです。ケガはしていません」（捜査事情通）

無事で何よりだが、ナゾは残る。これにて一件落着とはいかない。

愛さんは先月２４日、学校を無断欠席。自分で荷物をまとめ、郡山市から東京駅に向かったとみられている。同日午後３時４５分ごろ、同駅近くにある八重洲ブックセンターの女子トイレで、愛さんの携帯電話が水没しているのが見つかったが、それもナゾだ。

愛さんは同日午後１時前、ＬＩＮＥを通じて友人と〈なんとなく〉〈東京きた〉とやりとり。携帯電話の位置情報サービスで、１時過ぎには、同駅近くのドコモショップで電話を充電したことも分かっている。

「午後２時４９分には、友人が〈ええやん〜〉などと返信し、愛さんはそれを“既読”。ところが、わずか１０分後にＬＩＮＥのアカウントを削除し、その後、電話を水没させている。充電してすぐに電話を捨てるなんて、不可解すぎます。うっかり便器の中に落としたとしても、普通は拾うはず。愛さん以外の誰かが一緒にいて、足取りを隠すために水没させたとみるのが自然でしょう」（捜査事情通＝前出）

自らの意思で家出したにしても、愛さんの当時の所持金は４万円ほど。１カ月近くもどこでどう暮らしていたのか、それも疑問だ。

そもそも愛さんは今月２７日から１カ月、イタリアでホームステイする予定で、本人も楽しみにしていたというのに、なぜ姿をくらませたのか。

「愛さんがインターネット上で知り合った誰かと東京駅で落ち合い、その後、何らかのトラブルに巻き込まれていた可能性はあります」（元兵庫県警刑事の飛松五男氏）

愛さんはこれまで、無断欠席も無断外泊もしたことがないまじめな女の子だったという。一体、何があったのか。全容解明が待たれる。