2015年12月19日

100万円下ろし「加古川に行く」 遺棄事件の被害女性

兵庫県加古川市の加古川で遺体で見つかった大阪府吹田市のアルバイト店員、大山真白(ましろ)さん(20)が、行方不明になった6日を含む数日間で現金計約100万円を口座から下ろしていたことが捜査関係者への取材でわかった。大山さんは同日「加古川に行く」と友人に告げており、県警は下ろした現金を持って向かった可能性があるとみている。

遺体発見から19日で1週間。県警は大山さんが加古川市周辺で事件に巻き込まれたとの見方を強め、防犯カメラ映像の収集や交友関係などの捜査を進めている。

捜査関係者によると、大山さんは飲食チェーン店でアルバイトし、大阪市内の芸能事務所の養成所で声優のレッスンを受けていた。

約100万円が口座から引き出されたのは今月に入ってから。捜査の結果、大山さん自らが複数回に分けて下ろしており、最後が6日だったと判明した。遺体発見現場周辺からは現金を含め大山さんの所持品は見つかっておらず、自宅にも多額の現金はなかったという。

大山さんは6日午前8時に大阪府茨木市のアルバイト先を出た後、隣接する吹田市の大型複合施設「EXPOCITY(エキスポシティ)」に友人女性と行った。夕方、「この後、加古川に行く」と告げて友人と別れたが、目的は話していなかったという。

午後9時ごろ大山さんの携帯電話から、「楽しかった」というLINE(ライン)のメッセージがこの友人に届いた。一方、母親が大山さんに同日送ったメッセージには返信がなかったという。

県警は6日夕以降の大山さんの足取りを捜査。遺体が12日に見つかる数日前の未明、現場の約1キロ上流周辺で大山さんの携帯電話から通信した記録が確認されているが、大山さん自身が使ったかは不明だ。電波はその後途切れており、この前後に大山さんにトラブルが起きた可能性があると県警はみている。

司法解剖の結果、大山さんは鈍器で頭を何度も殴られ、10日ごろ死亡したと推定されている。発見現場近くでは、大山さんのスニーカーが見つかった。くるぶしまで覆う脱げにくいハイカットタイプで、大山さんが比較的長い距離を流された可能性もある。
posted by いまどき at 12:48| Comment(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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