三重の不明中２女子、高知で保護 誘拐疑いで３３歳男逮捕

三重県御浜町で町立御浜中２年の長山李穂(ながやま りお)さん（１４）が１１月、自宅を出たまま行方不明になった事件で、三重県警は２２日、少女を誘拐したとして、未成年者誘拐容疑で、高知市南金田、職業不詳、波川智央（なみかわ・ともひさ）容疑者（３３）を逮捕。少女は波川容疑者宅で無事に保護された。

逮捕容疑は、インターネットのサイトを通じて知り合った少女が未成年者であることを知りながら、１１月１８日午前７時半ごろ、家出をすすめ、自宅に誘拐したとされる。

調べに対し、波川容疑者は容疑をおおむね認めているという。

同県警によると、少女は波川容疑者宅の３階台所にいたところを捜査員が見つけた。けがなどはなかった。波川容疑者は次男（４）と２人暮らしだという。

少女は同日朝、母親に見送られて登校するため、徒歩で自宅を出たが、登校せずに行方不明となった。夜になっても帰宅しなかったことから、母親が同日夜に県警紀宝署に捜索願を提出していた。

署員らが町内を中心に捜索し、家を出た直後、自宅近くのパチンコ店の防犯カメラに中学校の方向へ１人で歩く姿が写っていることなどが判明したが、他に有力な目撃情報は得られていなかった。

少女が持って出たとみられる携帯電話はつながらず前日の同１７日夜以降、使われた形跡もなかった。ただ、事故などをうかがわせるような痕跡も見つからず、県警は家出した可能性も視野に、友人らから話を聞くなどし行方を捜していた。

県警は今月１１日、家族の同意を得て、公開捜査に踏み切り、少女の行方不明時の服装や顔写真を公開し、情報を募っていた。