両親らは同日午前、事故現場に近い中田浜の西岸に設置した机に、瑛大君の遺影や 位牌 などを置き、ヒマワリとお菓子を供えた後、黙とうした。
自身も事故で両脚を失った母親は、瑛大君に向けて書いた手紙を供えた。「いつかまた会える時が来ることを信じている。その時までもう少し待っていてねと伝えた」と涙を拭った。
父親は「1年前にここに来なければよかったと改めて思った。ボートを操縦していた人は名乗り出てほしい」と訴えた。
事故は、昨年9月6日午前11時頃に発生した。水上スポーツをするために湖面で順番を待っていた瑛大君と母親、兄、友人家族の男児がボートと接触した。
福島県警は業務上過失致死傷容疑で調べているが、捜査は難航している。
県警はこれまでに、レジャー客らの目撃情報などから現場付近を航行したとみられる複数のモーターボートを確認。所有者らに航路や当時の状況などを聴取した。ボート数台も押収して船体やスクリューなどを調べており、4人と接触したボートの特定を進めている。
ボートは4人と接触した後も航行を続けており、船体に血痕などがほとんど残っていないとみられる。湖で起きた事故は、事故現場やボートの航路などの立証も容易ではない。捜査関係者は「被疑者を立件するために様々な証拠を積み重ねている状況。もう少し時間がかかる」と話す。
猪苗代湖・中田浜(会津若松市)の事故を巡り、地元の安全団体が一般利用者向けに作製した湖の利用区域を図示したチラシが誤っていたことがわかった。水上レジャー禁止区域の現場付近に禁止マークがなかった。事故後に誤りが判明し、今年6月に修正された。
チラシは2010年、猪苗代湖水上遭難対策協議会が、県や郡山市、会津若松市、猪苗代町などでつくる猪苗代湖水面利活用基本計画推進協議会の各地域部会から提供された資料をまとめた。マリーナなどがある湖岸(浜)ごとの地図に、ボートや水上バイク、カヌー、遊泳などの利用区域が記載されている。
このうち、中田浜の地図で水上レジャーが禁止されている西岸沖のエリアが、無印になっていた。資料を提供した会津若松地域部会は、誤った資料を渡したとした上で「当時の担当者もおらず、なぜその地図を提供したのかわからない」としている。
各地域部会は、マリーナの関係者らに利用区域に関する資料を提供していたが、インターネットなどで一般利用者向けに周知はしていなかった。一方、チラシは対策協議会のホームページに掲載され、事故で亡くなった豊田瑛大君の父親も水上レジャーに出かける前に確認しており、「最初から禁止とわかっていれば近付かなかった」と話した。
事故後、推進協議会事務局の県河川計画課が、対策協議会に依頼してチラシを修正した。今後は県が利用区域を毎年確認するという。
水難学会会長の斎藤秀俊・長岡技術科学大教授は、個人で水上レジャーを楽しむ人やインターネットで情報を集める人が増えていることから「利用区域は行動場所を決める指標になる。正確な情報を積極的に発信することが大切だ」と指摘している。
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